みなさん、こんにちは!!
記事を読んでいただきありがとうございます。
今回は「マネジメント経験15年が伝える「マネジメントで大事なこと」」をお話しします。
私は会社員20年間のうち15年間(前職で7年、現職で8年)マネジメントをおこなっています。
マネジメントを直接教わる機会はないので書籍や動画から学んだことを日々実践。
現在は管理者の育成も行っています。
マネジメントに関する情報は世に多数あるので非常に心強いですが、職場環境・社員・働き方など多種多様ですので、マネジメントを行う側の悩みは尽きないのではないでしょうか?
また、年齢や社歴が増すと期待も含めて組織から「マネジメントをしてほしいのだけど。。」と提案されることもあります。役割を担える可能性がありそうと考えてマネジメントを提案されると思いますが、役割を担うことの不安や悩みもあると思います。そんな方にとっても参考になれればと思います。
- 初めてマネジメントを行う方
- 既にマネジメントしているが上手くいかないと感じている方
- マネジメントに興味のある方
マネジメントを行う人が内省しているか
内省をすることはマネジメントをおこなう上で全ての土台となりとても重要です。
組織の目的目標は決まっていても、到達するまでの過程は様々です。
そして、その過程に関わることがマネジメントではありますが、過程に対する正しい関わり方が決まっているわけではありません。
決まっていない理由として様々な違いがあります。
- 組織の違い・・・業種、規模、歴史、文化、慣習、マネジメントを行う対象の社員数と範囲
- 社員の違い・・・年齢、性別、経歴、性格、思考、特性、
- 問題の違い・・・職場によって問題やそこに至る理由は様々、
マネジメント理論を用いることで成果を出すこと(近づけること)はできると思いますが、マネジメントを行う側も行われる側も双方人間です。そこには感情も含まれます。感情が含まれているからこそ、問題を複雑化させてしまうこともありますので、まずはマネジメントを行う前に自分が「どのような人間なのか」を具体的に理解することが重要です。
内省するための方法として以下があります。
- 経験を振り返る(学生時代、前職時代、最近の出来事、成功失敗の体験、人に言われたこと)
- ノートやメモに書き出す
- ストレングスファインダーなどの分析ツールを活用する
- 周囲の人に聞いてみる
主に内省することとして以下があります。
- 自分はどのような人間なのか・・・強み、弱み、苦手、特性(思考・行動)、口癖、癖、習慣、価値観、軸、
- 仕事をどのように捉えているのか・・・価値観、大事にしていること、目的、目標、特性(思考・行動)、
- なぜ自分がマネジメントを行うのか・・・利己的な理由、利他的な理由、何を成したいのか、
どの様な状況においても冷静にマネジメントを行わなければなりません。
内省から自分を客観視する癖付けは大事です。
内省を行わずにマネジメントを行うと、自分に余裕がない時や困難が生じた時などふとした瞬間の言動や姿勢から、伝えたいことが伝わらなかったり、もやもやさせたり、傷つけたり、離反されたり、マネジメントエラーになったり、などの可能性もあります。
もちろん「内省をここまで行えばOK」などはありませんし、それを他人が決めるものでもありません。
内省の重要性を理解し冷静かつ客観的に自分の状態を振り返り続けることで、自分の状態を安定させ自分に関わる人々に対しても良い影響力を及ぼすものと思います。
結果、組織として得たい成果を達成するためにも、マネジメントを行う上で内省はとても重要です。
共に働く人を活かせているか
マネジメントとは「良い成果を出すための組織作り(人材育成・文化形成・仕組み作り)」を行うことになりますが、まずは「そこに集い働く人々が活躍しやすい環境構築」を行うことが重要です。
働く人々が活躍してくれるからこそ、個人の主体性・当事者意識・積極性などが育まれ、
活躍する人々が増えることで組織成長や得たい成果につながっていくのではないでしょうか。
- 信頼関係の構築に努めているか
・尊重した関わり方をしているか(発言、行動、姿勢、チャットやメールの文章表現)
・常に相談しやすい雰囲気でいるか(表情、声のトーン、雰囲気)
・話を傾聴できているか(相手の背景や理由もなども聴きながらの対話) - コミュニケーションの量も質も高いか
・信頼関係の土台のもと、表面的なコミュニケーションではなく素直に対話ができているか
・指示や伝えたいことが明確か、言葉足らずになり受け手に行間を読み取らせようとしていないか - 説明責任を果たせているか(借物の言葉でなく自分の言葉で語れているか)
・マネジメントは上層部と現場を繋ぐ役割。そのため「方針だから」などの伝え方をするのではなく、双方の立場を考えながら自分の言葉を用いて伝えられるか
事前対処が出来ているか
仕事にはリスクやトラブルは一定あります事前対処を行うことで予防はできます。
予防のために必要なことが事前対処。
現状で得ている情報から今後起こりそうな事態を推測し必要な手立てを講じることです。
事中対処や事後対処を行うということは、対応者と顧客双方の対応工数や心理的負担が増大します。
そのため事前対処を行うことで双方の対応工数や心理的負担も軽減させられますし、他の業務への余白を生み出すことも可能です。
可能な限り事前対処を行うことで、本来注力したい事に注力するための工夫を行うことは組織にとって大きなメリットがあります。
- 事前対処
・リスクやトラブルが発生する前の状況。もっとも重要。
・現在の状況から今後発生しそうな事を推測し防止する手立てを講じること。
・経験をもとに推測したり現状に対する違和感を具体的にするなど多面的な視点をもつ。 - 事中対処
・リスクトラブルが既に発生している現在進行形な状況。
・発生最中なので対応次第では沈静化する可能性もあり。 - 事後対処
・リスクトラブルが既に発生し終わっている状況。
・出来たはずの事前対処を疎かにしていた場合は、対応に苦慮することも多々あり。
・謝罪や賠償問題にも発展することもある。
成果を出すためには過程(プロセス)も重視する
成果は組織にとって最も重要です。
しかし成果を重視するあまり過程(プロセス)に対する意識が低下しないよう気をつけなければなりません。社員は日々膨大な時間を過程(プロセス)に費やしていますので、「良い過程(プロセス)=良い成果」という仮説のもと過程(プロセス)をより良くするために対策するのがマネジメントになります。
まとめ
- マネジメントを行う人が内省しているか
- 一緒に働く人を活かせているか
- 事前対処が出来ているか
- 成果を出すためには過程(プロセス)も重視する
今回のお話が皆さんのご参考になりましたら嬉しく思います。